全国の鉄鋼軍団の皆さん、こんにちは。
行政書士の岩田です。ちなみに元クレーンマン。

と言うことで前回の続き。

毎日１時間以上の掃除をたった1人でこなし、
全てを綺麗に出来ないまま、運転開始！10時間以上ぶっ続けで裁断して行きます。その頃の入荷量は、長物部門で毎日２００ｔ～３００ｔ近く入ってきます。その機械の処理能力がＭＡＸで２００ｔ切るのが精いっぱい(新刃の時)なので、徐々にヤードがスクラップで溢れてきます。他の部門も合わせると毎月８０００ｔ以上も入荷があったので、毎日必死と言うか、死ぬ気で生産していたのを思い出します。あ～黄金時代だったな入社した時(遠い目)
どうやって処理をしていったかはもう辛すぎてすっかり忘れてしまいましたが、外のヤードがスクラップで巨大な山が出来ていた事は、鮮明に覚えています。

未成年と言うことで、17時になると先輩と交代して上がって帰っていましたが、
それこそ、サービス残業をすることも普通にあった時代です。遊びたい真っ盛りでしたが、よく辞めないで続いたと、自分自身感心してしまいます(笑)

1つスクラップ屋のお昼あるあるをご紹介します。
仕事中に、お客さんがたばこの自販機や、ジュースの自販機を持ってきます。
普段はすぐプレス加工して、四角く固めてしまうのですが、あえてお昼まで取って置きます。
そして昼休みお弁当を食べ終わったら、プレスヤードにぞろぞろ皆集まって、
先輩がユンボを運転して来ます。何をするかと言えば、その自動販売機を爪ユンボで抓んでガシャガシャ振ると、中からジャリジャリと小銭やタバコが出てくるんですよ（笑）
皆その落ちた小銭を集めて、飲み代にしてました(;'∀')
いや、昔も今ももちろん違法ですよ？横領罪ですからね！真似をしてはいけません。今は時効と言う事で書いてますけど、大昔はそんな事も許されるというか、ヤードを歩いている最中に地面蹴っ飛ばせば、普通に100円出てくるようなちょっとおかしな世界でした。今思い出しただけでも、笑っちゃう出来事ですね。

スクラップ屋さんでは、そいう非現実的な日常が当たり前でした。

そんなある意味、不思議で自由な世界(めっちゃ忙しかったけど)が割と好きで、辞めるという選択肢なく30年も働いてしまいました。入社して10年過ぎた頃から、法律関係が段々と厳しくなって行き、それに伴い会社も厳格な管理体制に移行して行った訳なのですが、その話しはもう少し先で…

次は、皆大好きトレーラーのお話しでもしようかな。　続く。