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スクラップ雑談【その6】

全国の鉄鋼軍団の皆様、こんにちは行政書士の岩田です。

本日は、ちゃんとスクラップ屋さんに勤めたいた事を証明すべく、スクラップの品目などをお話ししたいと思っています。
スクラップに品目?何それ?
鉄屑なんて、どれも一緒の屑でしょう?
と思っている皆さん、スクラップには様々な材質や種類によって分類されているんですよ。と言う事で本日もスタート!

因みに、私本日47歳になりました(祝)
これからも、頑張ってスクラップの魅力を発信して参りたいと思います。

鉄くずの代名詞と言えば

H型鋼

先ずは鉄屑と言えばこれ! “長物” ナガモノです。

長物って長い物?って、まさにその通り!
分かり易く言うと、道路の脇にあるガードレールや、道路標識、建物のコンクリートの中に入っている鉄筋棒、またはH型鋼、電車の線路などなどなど…。ありとあらゆる長い形状をした鉄鋼材料が、廃材となるとスクラップとして取り扱いされます。
この長物をスクラップ屋さんや解体業者さんが引き取ってきて、中間処理をするスクラップ問屋さんに卸します。そしてその長物を前の回で話しをした、私が搭乗していた天井クレーンを使い大型機械シャーリングに投入して、細かく切ってトラックに積みやすい“甲山”と言う商品に処理をします。
それを鉄鋼メーカーに販売する、王道品種の元材料が長物です。

もう一つの王道品種と言えば

新断バラ

そして、スクラップの品種でもう一つ外せない品目が、長年私を悩ませ続けていた、その品目、新絶バラです!

まずは説明すると、一枚の薄い鉄板があります(鋼板)。その板から圧縮プレスで色々な形のものをくり抜いて行きます。余す所なくどんどん色んな所をくり抜いて行って、最後に余った残りカスが、この新絶バラというスクラップになります。

この新断バラ、材質とか成分が全然違うので、何百種類と存在します。鉄鋼メーカーに卸されたスクラップを、色々な種類のスクラップと混ぜ合わせ、それを溶かしてリサイクルするのですが、スクラップの成分によって材質の硬さや、柔らかさ、様々な特徴が変わって行きます。その成分調整として、非常に重要なスクラップがこの新断系スクラップなのです。

スクラップ屋さんあるあるで俗に言う、『カッパーが高い』とメーカーで成分分析の結果で指摘され、スクラップが返品される事がまたにあるのですが、スクラップ成分の中に銅の成分が高い為、鉄の質が非常に硬く折れやすくなったりします。その他にもタンシート混入や、13クローム(ステンレスに近い鉄)混入など、スクラップからリサイクルして新たな製品を生み出す錬金術は、本当に細密な配合が要求されるのですね。その調整役として、新断バラや、そのバラ材をプレス機で四角く固めた“新断プレス”と言うものが、大活躍してくれます。

この他にも様々な品種がある

ダライ粉

その他にも沢山のスクラップがあります。ダライ粉と呼ばれる、金属をドリルで削った削りカスなども有ります。台所でみかける金たわしに似た形ですね(笑)。これも鋼ダライ粉と言う品種があったり、銑ダライ粉(センダライコ)などと言う、銑鉄を削った削りカスで、水と化学反応を起こして高熱になってしまう、ちょっと危ない品種などもあります。後は自動車の部品を解体した物を纏めて出荷する自動車甲山や、通称“バリ”なんて言う、自動車のクランクシャフトを製造する過程で、鉄の棒を4000tの意味が分からないほどの甲圧縮で射抜いた抜きカスなども有ったりします。とまあ、品目の話しをすると長くなるので一旦終わりにしたいと思います(長文が書けないw)

今軽くお話しした品種は、純粋なスクラップ製品ですが、また次回以降お話しする品目は、家電製品から排出されるスクラップ、鉄千地や飲料缶などもお話ししたいと思います。次回に続く…

 

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